さようなら!つば九郎の担当者 足立歩(あだちあゆみ)さん死去

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2024年2月19日、つば九郎の担当者死去のニュースが駆け巡りました。

今月6日に担当者が体調不良の為、長期休養に入るニュースにも「え?担当者は一人しかいなかったの!」と驚きましたが、それから2週間後の死去のニュースには大ショック・・・

この悲報にXでは19日夜のうちに10万以上のポストが投稿され、翌日20日にも1万5千以上の#つば九郎ありがとうのポストがありました。

担当者・足立さんとつば九郎のあゆみを振り返ります。

引用;Xより

足立さんは1994年、つば九郎のデビュー前は神宮球場で警備員をしていたそうです。

ヤクルト球団員がスカウトしたエピソードにはHRボールを返してくれない酔っ払い客のあしらいが上手で、欽ちゃん走りで近寄り「ボール返してよぉおお!」と萩本欽一のモノマネで迫る足立さんを見てつば九郎の中の人にぴったりだ!と思ったとか。

高校時代にはサッカー部に所属していたそうです。野球部じゃなかったのですね。

足立さんはつば九郎デビュー時からずっと一人でやって来ていたので各球界から表彰もされています。

ゆるキャラ同様、着ぐるみの中の人をやるのは重労働で、夏のパフォーマンスは暑さとの闘い、全国各地のゆるキャラ達も夏のパフォーマンスは日陰でしたり、時間を短縮したりと工夫をしています。

(写真の足立さんも酸素補給中です)

水分補給も着ぐるみの中に給水パックを入れたりもしているそうです。

足立さんも50代という年代からつば九郎の中の人をやるのはあと何年あるのか?と思われていたところでした。

 足立歩さんは肺高血圧症でこの世を去りました。

肺高血圧症とは、心臓から肺に血液を送る肺動脈の血圧(肺動脈圧)が高くなる病気で、症状としては、息切れ、だるさ、足のむくみ、失神、 喀血(かっけつ、肺・気管支から出た血をせきとともに吐き出すこと)があります。

足立さんが肺高血圧症になったのは、着ぐるみを長時間着ていたことが原因とも言われています

着ぐるみはその重さ・暑さから着用時間は原則として30分以内、できれば20分程度がよいとされていて、熱中症や脱水症状の危険性もあることから、休憩を取りながらこまめに水分補給をすることも大切です。

ですが、足立さんは一人でつば九郎の担当をしていたので、長い時は3時間も着用していたことになります。

30年の長きにわたり、まさに人生をつば九郎に捧げてくれた足立さんのご冥福を心よりお祈りします。

つば九郎は1994年4月9日、神宮球場の阪神戦でデビュー。愛くるしいルックスと毒舌がさえる「フリップ芸」や空中ぐるりんぱ」などの芸で人気者に。

人間大のつばめ、背番号は語呂合わせで2896破天荒な性格で行動は常に自由奔放、言葉を話すことはないが常にスケッチブックを持ち歩きそれでコミュニケーションをとる・・・

というのが、つば九郎のプロフィールですが、ヤクルトファンだけでなく、チームの垣根を超えて人気高かったつば九郎、選手に対しては容赦なく毒舌を発しますが、その反面「気遣いの人」で、ファンサービスを欠かさないのです。

そんなつば九郎にファンからは「一度空中くるりんぱの成功を見たかった」「もうあのフリップ芸が見られないなんて」という声がSNSに。

30年にも及んで足立さんが築いた「つば九郎像」。

そのつば九郎を同じように踏襲できる人はいないと思います。今後の事を考えるとつば九郎の担当者に「次」はないと思われます。

つば九郎は球団のマスコットキャラクターとして残りますが、着ぐるみとしてはもう現れないのではないかと思います。

足立さんが担当したつば九郎は亡くなったのですから・・・

「いつの日か足あとの先につば九郎がいなくなったら、空を飛んでいったと思っていてください」