ミャクミャクは2025大阪・関西万博公式キャラクターとして発表当時は「気持ち悪い」「不気味」と散々な言われ方をされていました。
ところが184日間の開期を終えた今はミャクミャクロスが起こる程の人気ぶりです。
グッズの総売上額は800億!という、万博の人気を支えた立役者となりました!
ミャク様と言われるようになったのはなぜ?
大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」が「ミャク様」と呼ばれるようになった背景には、まさに日本のインターネット文化らしい興味深い現象があります。
2022年3月にデザインが発表された当初、ミャクミャクは多くの人から「気持ち悪い」「怖い」「異形の生き物」といった否定的な評価を受けていました。
5つの目玉と赤い細胞状の頭部という独特すぎるデザインは、従来のマスコットキャラクターの概念を大きく覆すものだったからです。
しかし2023年後半頃から状況が一変します。SNSで「怪異っぽい」「異形の神様」といった声が出始め、その不思議な魅力に気づく人が増えていきました。
大阪メトロアデーラ特に「ミャクミャク」という名前が持つ「脈々と受け継がれる」という意味や、細胞と水をモチーフにした生命の象徴としてのデザインコンセプトが理解されるにつれ、その奥深さに魅了される人が続出したのです。
「ミャク様」という敬称で呼ばれるようになったのは、その不思議な存在感と、一度見たら忘れられないインパクトの強さから、まるで神々しい存在として扱われるようになったためです。
心理学的に見ると、最初の拒否反応から慣れ親しみ、最終的に愛着を抱くという「単純接触効果」の典型例とも言えるでしょう。
ミャクミャクグッズは来年3月末までの販売が決まっています、詳しくはミャクミャクグッズは万博閉幕後も買えます!いつまで買える?どこで買える?を参考にしてください。
ミャクミャクはこれからどうなる?!
物理的な存在としては、会場の東西ゲートに設置されていた2体のミャクミャク像は大阪府が無償で譲り受け、2026年1~3月の間は吹田市の万博記念公園で「太陽の塔」とともに万博レガシーとして展示されます。
2026年度以降は、大阪城公園をはじめとする府内の観光名所を巡回する計画が立てられており、観光資源としての活用が期待されています。
これにより、ミャクミャクは万博の記憶を継承し、大阪の新たな観光の顔として活躍し続けることになるでしょう。
興味深いのは、異形マスコットの成功例として奈良県の「せんとくん」がよく引き合いに出されることです。
せんとくんも当初は批判を受けましたが、現在では奈良県の重要な観光大使として活躍しており、ミャクミャクも同様の道を歩む可能性が高いと考えられています。
ミャクミャクという存在は、従来のキャラクターマーケティングの常識を覆し、「気持ち悪い」から始まって「愛される」キャラクターへと変貌を遂げた稀有な例として、今後も研究対象となりそうです。
その奇跡的な成功は、日本のポップカルチャーの新たな可能性を示すものとして、長く語り継がれることでしょう。
ミャクミャクありがとう!
万博会場跡地もどうなるか気になりますね、大屋根リングは。パビリオンは、大阪万博跡地はどうなる?公園?パビリオンは残すの?にまとめました。
ミャクミャクグッズの売り上げ総額800億円!
ミャクミャクの商業的成功は、まさに驚異的な数字として表れています。
2025年8月末時点で、公式ライセンス商品の売上高は800億円に達し、当初の予想を大幅に上回る結果となりました。
この成功の背景には、約400社がライセンス契約を結び、約6,800種類もの多様な商品を展開したことがあります。
万博会場内外に44店舗のオフィシャルストアを構え、ネット販売も含めた幅広い販売網を構築しました。
特に人気を集めたのが「黒ミャクミャク」です。通常の赤と青のカラーリングとは異なる黒いバージョンは、レアアイテムとして大きな話題となり、その人気の高さから大量万引き事件まで発生するほどでした。
ぬいぐるみくじやカプセルフィギュア、サンリオやICOCAのキャラクター「イコちゃん」とのコラボ商品なども飛ぶように売れ、会場のストアでは連日行列ができる光景が見られました。
万博協会への収入としては、商品価格の8~10%(会場外店舗は6~8%)がロイヤルティとして支払われ、当初30億円と見込んでいたライセンス事業収入を大きく押し上げました。
この成功により、万博の運営費は最大280億円の黒字となる見通しが示され、ミャクミャクが万博の財政を支える重要な役割を果たしたことが明らかになっています。
万博閉幕後のミャクミャクの未来は、実に興味深い展開が予定されています。
2025年10月13日の万博閉幕とともに一度その姿を消すかと思われましたが、その人気を受けて様々な継続計画が立てられています。
まず、グッズ販売については2026年3月末まで延長されることが決定しました!
オフィシャルストアのうち会場外の15店舗は閉幕後も一定期間営業を続け、ファンの要望に応え続けます。
また、万博協会が持つミャクミャクの知的財産権についても、経過措置として2026年3月まで延長され、4月以降は万博の理念継承という制限付きで国や地方自治体が使用できるようになります。
結果的には成功だった万博ですが、なぜあんなに批判されたのか?振り返ってみました。大阪万博開幕前批判された理由は?実際には黒字の大成功!もご覧ください。