高市早苗の前職はキャスター!どんなキャスターをしていたの?

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高市早苗氏は10月4日、自民党総裁選で初の女性総裁に選ばれましたが、国会議員になる前は

約2年間、テレビ局でキャスターをしていたのです!

2年間で二つのテレビ局で以下の番組に出演していました。

  • テレビ朝日で1989年3月頃から 1年半「こだわりTV PRE★STAGE」を担当。この時に共に担当したのは現・参議院議員の蓮舫氏です!
  • フジテレビで1990年11月~1991年3月の約5か月間、「朝だ!どうなる」に出演。

キャスター時代の仕事内容はニュース・情報番組の進行、番組内で、時事ニュースや社会問題、政治経済などの話題を取り上げ、それに関するコメントやゲストとのやり取りを担当していました。

高市氏は、単にニュースを読むだけではなく、自身の政治・経済知識(松下政経塾出身、米議会での研修経験など)を活かし、コメンテイター的な役割、つまり政治的な解説や意見も述べていたそうです。

特に「朝だ!どうなる」では、朝の報道ワイド番組としての性質上、社会問題への意見表明の場もあったようです。

番組によっては、特集コーナーなどでの現場取材、あるいは事前に収録したVTRのナレーションや補足説明なども担当していた可能性があります。

90年代は「男性中心の報道の世界」で男性アナウンサーやジャーナリストがメインキャスターを務めるのが一般的で、この時代の女性キャスターの役割は生活情報・文化系のコーナーを担当することが多かったので珍しいことでした。

こういった時代だったので高市氏のように政治や外交、経済など“硬い”ニュースの解説や進行を担当する女性キャスターは重宝されたと思われます。

この時代にニュース解説をした女性キャスターは他にFNNスーパータイム ・ニュースJAPANの安藤優子さんやテレビ朝日・ニュースステーションの小宮悦子さんがいます、高市早苗氏も先駆的な一人でした。

80年代後半から90年代にかけて、女性キャスターの役割は「お天気お姉さん」からメインのニュースを読み、報道内容にも深く切り込み、コメントする役割へと変わっていった時代でした。

中高年の世代の方なら、安藤優子さんや小宮悦子さんが、報道のニュースを読む姿をテレビで見ていた方もいるでしょう。

日本テレビの櫻井よしこアナウンサーもジャーナリストとしてのキャリアを築き、テレビ出始めの頃は報道番組のコメンテイターとしてでした。

櫻井さんがキャスターとして活躍し出したのは1990年代に入ってからで、それまでは鋭い視点と豊富な知識でコメントを提供する立場でした。

NHKでは女性キャスターがニュースを読むようになったのは、1960年代から徐々に始まったとされています。

1966年に「NHKニュース」の放送で、初めて女性アナウンサーがニュースを読む姿が見られました。このとき、女性アナウンサーの井上順子さんが登場し、ニュースを担当しました。

こういった女性キャスターが報道ニュースを担当したのが珍しかった時代、豊富な知識で活躍し高市氏は先駆者だったのですね。

高市氏はキャスターになる前は何をしていたかというと、大学卒業後に松下政経塾(実業家・松下幸之助・パナソニック創業者が創設した私塾(民間の政治・経済リーダー養成機関)政治家を多く輩出しており、日本の政界に影響力を持つ)に5期生として入塾していました。

松下政経塾の女性の割合は正確な数字は発表されていませんが、近年は女性政治家や女性起業家の入塾生も増えているそうですが、当時はかなり少なかったと思われます。


 政経塾入塾後、1987年に渡米して、アメリカ議会(下院)議員のスタッフ事務所で“Congressional Fellow”(立法調査などに関わるフェロー)として勤務したという経歴があります。

報道ニュースにコメントできる女性キャスター、アメリカ議会に勤務、そして政界入りして初の女性総裁、高市氏はまだまだ前例のない先駆者になってくれるでしょう、