白浜町はパンダ帰国後どうなるの?

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和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドの4頭のパンダが中国に返還されるニュースが出たのは4月24日のことでした。

6月28日に帰国してしまう4頭のパンダ。パンダの町・白浜として31年間アピールしてきた町はパンダ帰国のニュースを聞いたその時から困惑、今後の白浜がどうなるのか見ていきましょう。

白浜町は白浜駅にパンダのモニュメント、ポスター、フォトスポット、パンダのグッズとパンダ尽くしです。

駅前の土産物店にもあふれるパンダグッズ、アドベンチャーワールド閉園後の5時過ぎにお客さんが押し寄せてパンダ関連のお土産を買って帰ります。

駅前から発車する路線バスもアドベンチャーワールド行のバスが大混雑。特に返還が決まってからの週末はバスを増便して対応してきたそうです。

もちろん、パンダのラッピングバスもあり、観光客がバスの写真を撮っています。

タクシーの運転手も同様にパンダのおかげで稼がせてもらったと言います。

4頭が帰国後の4月28日以降はこれらの観光客はどうなるのでしょうか。全ていなくなってしまうような気もするのですが、そうでもないようなのです。

白浜町の町長はパンダに頼らない町づくりをしてくと言っていますが、それは可能なのでしょうか。以下で見ていきます。

白浜町の年間観光客数は300万人、そのうち3分の一がアドベンチャーワールドに行きます、つまりアドベンチャーワールドが無くても200万人は観光に訪れていたのです。

意外と多いと思いませんか、つまりパンダがいなくても200万人は観光客が来るということなのです。

白浜町は和歌山県下第2位の観光客数を誇る町、年間100万人が訪れるアドベンチャーワールドからパンダ目当ての客は減りますが、来園者すべてがパンダ目当てではないのです。

アドベンチャーワールドは広大な敷地に120種1600頭の動物たちがいます。動物の中には餌やり体験ができたり、イルカのショーも人気、広い敷地を動物を見ながら走るケニア号も人気です。

そしてアトラクションも豊富です、人気のジェットコースター、観覧車、メリーゴーランド等々のアトラクションに動物のショーも行われています。

大阪など、近郊からの観光客はパンダがいなくなってもアドベンチャーワールドに来園すると言っているそうですが、関東など遠方からの観光客はパンダがいないのでは、来ないかも、と思うようです。

アドベンチャーワールドににパンダが来園する前から200万人の観光客、では白浜温泉に宿泊しながらどのような観光地を楽しなのでしょう。

白良浜

「日本の快水浴場百選」に選ばれている年間60万人が訪れる海水浴場のある白砂の美しいビーチです。

名の由来にもなった約620mに渡る白砂の浜に南国風の椰子の木、白い砂にエメラルドグリーンの海が映えます。

三段壁

白浜の歴史ある観光名所は高さ約50mの断崖。上から眺めるだけでなく、エレベーターで下り探検気分で洞窟内を散策するのが楽しいです。

打ち寄せる波しぶきを間近で見たり、絶壁を下から眺めるのは迫力が感じられます。

千畳浜

長い年月をかけて浸食された荒波に浸食され岩だたみのような景観が海をバックに広がります。海にい沈む夕日が絶景です!波打ち際まで歩いて行けるので夕方着いて歩くのもオススメです。

月円島

島の中央に円月形の穴がぽっかり開いていることから「円月島」と呼ばれている小島です。海に浮かぶ南北約130m、東西約35m、高さ約25mの小島は円の中に夕日が入るときがシャッターチャンス!

パンダくろしお号はJRに西日本が運行している全席指定の急行列車です、JR西日本はパンダ帰国後もパンダへの感謝を込めて運行を続けると発表しています。

新大阪から白浜まで可愛らしいパンダのラッピング列車に乗れる楽しみは残るのですね。

パンダがいなくなっても温泉をはじめとする観光資源のある白浜町、パンダ帰国後、夏の海水浴シーズンが終わってからが注目です。

白浜のアドベンチャーワールドにパンダが来園して31年、すっかりパンダに会える町として浸透した白浜に再びパンダが来る可能性は0ではありません。

6月27日にアドベンチャーワールドで行われた『歓送セレモニー』、その中で来賓の中華人民共和国大阪総領事の薛 剣さんは力強く、こう言ってくれたのです。

「みなさんのまた白浜にパンダに来てほしいという気持ちはちゃんと中国に届いております!」会場からは拍手が起こりました。

白浜にはパンダを飼育する設備が整っています。可能性はないとは言い切れません。希望を持ちましょう!