宅配業者がオートロックのマンションに入り置き配はアリ?

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ネット通販の普及により宅配物の量は年々増加しており、2024年度には2019年度と比べて16%増加し、10年連続で過去最多を更新しています。

かさばる荷物を自分で運ばずに済み、玄関先まで届けてもらえるうえ、早ければ注文の翌日に届くという利便性もあります。

その一方で、問題となっているのが、オートロック付きマンションで配達員が玄関先まで行けない場合の対応です。

不在時でも置き配にせずに荷物を受け取る方法は以下の4つの方法ですが、宅配ボックスがあるマンションはまだまだ少なく、管理人常駐も一部の高級マンションに限られるなどの問題があります。

また業者専用のオートロック解除キーや暗唱番号は住人以外の人が出入りすることへの不安や悪用される危険性もあります。

1・住人がオートロックを解除する(通話で開錠)

  • 宅配業者がエントランスのインターホンで呼び出す。
  • 住人が応答して「開けてください」と言われたら、ボタンで解錠する。

最も一般的な方法ですが、住人が不在なら入れない

2・宅配ボックスに配達

  • 宅配業者はオートロックを通らず、外の宅配ボックスに配達できる。
  • マンションによってはボックスがエントランスの外に設置されている。

・ 不在でも荷物を受け取れる便利な方法

3・管理人やコンシェルジュが対応

  • 管理人がいるマンションでは、業者に入館を許可することがある。

・ 管理体制が整っている高級マンションなどにしかない。

4・業者専用の暗証番号・カードキーなど

  • 一部のマンションか、ヤマト運輸や佐川急便などに専用の入館コードを発行しているが一部の宅配業者のみになる。
  • セキュリティ上、特定の時間帯や場所に限定される。
  • 居住者以外の人が出入りできるのを不安に思う住人もいる。

・ 最近はスマートロックやIT化されたマンションで増加中。


これまで通り、不在時は置き配はせず、一度持ち帰り再配達とすれば何の問題もないのですが、宅配業者の人員不足や配便の再配達率を6%に下げる目標も8%にとどまっている点などから早急な対応が必要です。

それでも宅配業者がオートロックマンションに出入り出来ることへの反対意見があります。

宅配ボックスを見直すべき・その他の受け取り方法で

宅配ボックスを設置しても、一部の悪質な配達員が自分専用の保管場所として鍵をかけ、占有してしまうケースがあります。(後略)

私も置き配を利用しておりとても便利なことは分かりますので、「開錠を共通化」ではなく、置き配専用の仕組みを考えて欲しいと思います。

私が以前暮らしていたオートロックのマンションは、郵便受けと宅配ボックスへの投入専用の別入口がありました。そこからマンション内へは入れません。(後略)

(前略)私は選択出来る場合は、amazonロッカーや郵便局留めを利用しています。 外出していても再配達にならないし、配送先もまとまるし、時間指定も減るから配送効率もあがるでしょう。(後略)

引用:Yahooコメント


反対意見

再配達問題の対策に置き配推進は必要なことだと考えますが、オートロックの共通化には防犯上の問題はついてきます。仕組みなどを熟知している元配達員による様々な犯罪行為を行う為の不法侵入への悪用も考えられます。(後略)

何のためにオートロックにしてるのか?というお話。 100歩譲って仮に開錠させるとするのなら、その配達員の身分を確実に担保できるカード式のキーとか何らかの対策が必要ではないでしょうか?(後略)

再配達を減らす為に犯罪のリスクが増えるのには賛成できませんね。(後略)

引用:Yahooコメント

Yahooニュースでこの話題が取り上げられ、9月13日15:00の時点でコメントには2800件以上のコメントがありますが、ほとんどが反対意見です。

コメントの中には、「置き配自体をやめた方がよい」という意見も多く見られました。

先月、兵庫県神戸市で、女性が帰宅してマンションのオートロックを解除しエントランスに入ろうとしたところ、背後から男がつけてきて、共連れのような形でマンション内に侵入し、女性が殺害されるという事件が発生しました。

このように、オートロックであっても、見知らぬ他人に建物内へ侵入され、殺害されるという深刻な事件が起きているのです。

「何のためにオートロック付きのマンションに住んでいるのか?」「住人以外が簡単に入れてしまうようでは意味がない」といった意見も多く、置き配そのものに疑問を持つ声もあります。

「オートロックのマンションでは、直接受け取り以外はすべてやめるべき」「置き配も再配達も禁止にして、宅配は完全時間指定制にした方がよい」という意見や、

「私は仕事の関係で中国・広東省に住んでいますが、マンションのエントランスなどにコインロッカー形式の置き配ボックスを設置しているケースもあります」といった実例も挙がっています。

また、「再配達を減らすために再配達料金を徴収すべき」という意見や、「宅配ボックスがエントランスの外にあっても満杯で荷物を入れられなかった」という元宅配業者からの声もありました。

一方で、「自家用車がなく重いものは持ち運べない」「店頭にはなくても通販なら手に入る」「ずっと通販を利用していてとても便利」といった理由で、通販を愛用する人が増えているのも事実です。

しかし、便利な通販を利用するためには、「荷物を確実に受け取る」という基本的なマナーを、私たち利用者自身も意識して守っていくことが大切なのではないでしょうか。