岡部たかしさんは、現在放送中のNHK朝ドラ「ばけばけ」で、ヒロイン・トキのお父さん役を演じています。実は、前の朝ドラ「虎に翼」でもヒロインの父親を演じていました。
これまでにも、『エルピス』、『リバーサルオーケストラ』、『新宿野戦病院』などのドラマに出演していて、朝ドラでは『ひよっこ』、『なつぞら』、『エール』にも出ています。
今、たくさんの作品に引っ張りだこの岡部さん。その人気の理由や魅力を探ってみました。
岡部たかしはいつから俳優をしているの?
岡部たかしさんが俳優としてのキャリアをスタートさせたのは、24歳の時です。
1972年6月22日に和歌山県で生まれた岡部さんは、高校卒業後、建設会社で現場監督として働いていました。
しかし、職場に馴染めず、わずか1年で退社。その後、地元和歌山でフリーター生活を送っていました。
人生の転機となったのは、24歳の時に観た劇団東京乾電池の大阪公演でした。
その舞台に深く感銘を受けた岡部さんは、「俳優になりたい」という強い思いを抱き、上京を決意します。1996年頃のことでした。
上京後、岡部さんは劇団東京乾電池に所属し、本格的に俳優活動を開始します。
小劇場を中心に地道に演技経験を積み重ねていきました。
劇団退団後は、村松利史の演劇ユニット「午後の男優室」や山内ケンジがプロデュースする「城山羊の会」など、数多くのプロデュース公演に出演。舞台俳優としての実力を着実に磨いていきました。
しかし、テレビドラマへの本格的な進出は44歳頃から。そして、大ブレイクを果たしたのは50歳の時でした。
2022年に放送された長澤まさみ主演のドラマ『エルピス―希望、あるいは災い―』で、セクハラ発言を繰り返すプロデューサー役を熱演し、一気に全国区の知名度を獲得しました。
つまり、岡部たかしさんは約29年間という長いキャリアを持つベテラン俳優なのです。
遅咲きながらも、諦めずに演技を続けてきた努力の人と言えるでしょう。
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岡部たかしの魅力って?
岡部たかしさんの最大の魅力は、舞台出身ならではの確かな演技力にあります。
小劇場で長年培ってきた演技の基礎があるからこそ、どんな役でも自然に演じ分けることができるのです。
ドラマの制作陣からは「影の演出家」とも評され、現場を牽引する存在として高い評価を受けています。
特に注目すべきは、人間味あふれるキャラクター造形です。
岡部さんが演じる役は、悪役であっても、どこか憎めない人間らしさを感じさせます。
『エルピス』でのセクハラプロデューサー役も、単なる悪役ではなく、複雑な人間性を持ったキャラクターとして視聴者の記憶に残りました。
また、「一生懸命演じるほど喜劇的になる」という独特の演技スタイルも魅力の一つです。
NHK朝ドラ『ばけばけ』のチーフ演出は、岡部さんの演技について「真面目に演じるほど面白くなる」と語っており、その絶妙なバランス感覚が高く評価されています。
さらに、自然体で親しみやすい雰囲気も岡部さんの大きな魅力です。
共演者からも「ずっと自然体でいる」「愛想がいい」と評され、現場での人柄の良さも伺えます。この自然体な姿勢が、演技にも説得力を与えているのでしょう。
加えて、中年男性ならではの独特の色気とクールなスタイルも見逃せません。
落ち着いた佇まいと深みのある演技が相まって、視聴者を惹きつける存在感を放っています。
脇役でありながら、物語全体を引き立てる力を持っているのが岡部たかしさんなのです。
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岡部たかしが出演したCMは?
岡部たかしさんの最新のCM出演作として注目を集めているが、サントリー「赤玉プレミアムブレンデッドワイン」のテレビCM「ワインブーム」篇です。
このCMは、2025年9月16日から全国放映されており、松たか子さんと夫婦役ですてきな共演が話題を呼びました。
すき焼きを囲む温かな食卓の風景を舞台に、夫婦の何気ないひとときを描いた作品で、岡部さんの柔らかくも味わい深い演技が印象的。
撮影現場では二人の自然な掛け合いにスタッフも思わず笑顔になったそうです。
サントリー「赤玉プレミアムブレンデッドワイン」CMの撮影裏話には、多くの熱いエピソードが秘められています。
舞台はすき焼きを囲む夫婦の食卓。撮影現場でも二人の息の合った解決が印象だったという。
なんとなくの掛け合いが自然過ぎて「ちょっとラブラブが過ぎまーす」と監督が笑いながら声を掛けたシーンもあり、現場は終結して穏やかな雰囲気に包まれていたそうです。
撮影の合間には、松さんと岡部さんが談笑し合い、まるで本当のように夫婦して臨んでいるとのこと。
インタビューで岡さんは「松さんの旦那の役をやってて、『お前もいっちょこ前になったなぁ』って思いました」と笑いながら語り合い、松さんも「夫婦になるってね、思ってなくて(笑)」と返すなど、現場の空気そのままを感じさせる掛け合いが見られたそうです。
また、スタッフによると、二人の再共演は以前の作品から約2年ぶりであり、お互いに信頼関係が築かれていたため、リハーサルの段階から緩やかな雰囲気が漂っていたそうです。
岡部たかしさんはこれまで幅広く代表的なCMに出演しており、作品として関電不動産開発「ジェームス」編や、サントリー生ビール「球場」篇(2024年)などがあります。
存在感が光っている。劇団出身のバイプレイヤーとして知られる彼は、テレビドラマや映画だけでなく、時にはCM出演でも確かな演技力を見せ、視聴者の心を掴んで離さない。
今後のCM出演にも大きな期待が寄せられています。
「ばけばけ」でトキの母親を池脇千鶴さんが演じています、池脇さんの役作りについては、池脇千鶴が太って「ばけばけ」?かつての美少女が母親役!をご覧ください。
岡部たかしのこれから
岡部たかしさんは、24歳で俳優を志してから約29年、50歳で大ブレイクを果たした遅咲きの名バイプレイヤーです。
舞台で培った確かな演技力、人間味あふれるキャラクター造形、そして独特の存在感が多くのファンを魅了しています。
プライベートでは、離婚と再婚という経験を経て、現在は別居婚という形で家族との関係を維持。
息子の岡部ひろきさんも俳優として活躍しており、親子共演も実現しています。
これからも岡部たかしさんの演技から目が離せません!
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