マクドナルドのハッピーセット今後はどうなる?

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日本マクドナルドでは、8月9日から人気トレーディングカードゲーム「ポケモンカード」2枚が付いたハッピーセットの販売が始まりました。

実際には、8月8日からポケモンのおもちゃが付いたハッピーセットの販売が開始されており、9日からの3連休(9日〜11日)には、このおもちゃに加えてポケモンカード2枚も付属するという内容でした。

ポケモンカードの世界的な人気の高まりもあり、一部では買い占めが発生し、その後、カードの転売騒動にまで発展

マクドナルドが好きな子供たちに、一緒に来る家族にも笑顔を、からのハッピーセットなのにアンハッピーセットとまで皮肉られた今回の件、今後も続けるのでしょうか?

せっかく子どもたちが楽しみにしているのだから、今後はチェック体制を徹底し、工夫を凝らして、廃棄される商品を出さず、本当に欲しい人のもとに行き渡るようにしてほしい――といった声も多く見られます。

こうした意見を取り入れてほしいものです。

店内飲食のみの配布し、商品を注文→レシート必ずもらう→完食後トレーごとレジに持っていく→完食を確認とレシートを確認後ポケモンカードを配布レシートには配布済みのスタンプを押す。 ゴミ箱は配布期間中は封鎖

マクドナルド側と話つけて厳しい基準(会員登録者のみ購入履歴も確認・子供にしか渡さない)で配布するもしくは大量生産して欲しい人みんな手に入る(転売の価値を無くす)ような対策をしたらよかったのに。ちいかわの件もあって今回も始まる前から転売祭り大量廃棄は予想されてた。

子供不在で大人のみの購入者は店内飲食のみ許可、そして飲食終了後に特典アイテムを手渡しする形、テイクアウトは子供同伴の購入者のみ、それも子供の人数以上は購入不可、という販売方法にすればいいのでは、と思う。

引用:Yahooコメント

過去にも、ビックリマンチョコのシールだけが欲しい、仮面ライダーカードだけが欲しいという理由で、お菓子が廃棄されるといった、同様の問題がありました。

結局は同じことの繰り返しなのだから、「こうした販売方法はやめたほうがいい」という意見にも、一理あると感じます。

こんな食べ物を粗末にするなら企画をやめた方がいいですね。。 せっかく作ったハンバーガーやポテトをこんな形で廃棄されるのが誰がハッピーな気持ちになるのでしょう。

50年以上前の話ですが、スナック菓子に仮面ライダーカードが付いていました。 私は小遣いで1個、2個と買うのがせいぜいでしたが、お金持ちの子供は数十個をまとめて買い、カードを抜き取った後にお菓子を用水路にそのままの状態で捨てていました。現在、毎日通勤でその場所を通りますが時々思い出すいやな思い出です。今も昔も変わりませんね。これ今更ですが分かっていたことだと思います。半世紀の間に対策はできなかったのでしょうか?

もうポケモンなど人気キャラクターはマクドナルドとコラボすべきではない。 ポケモンのせいで食糧が大量廃棄されてるとも言える。マクドナルドが一番悪いけど、コラボした企業も責任感じるべき。

引用:yahooコメント

転売ヤーによる違法とも言える行為に加え、食品の大量廃棄という問題まで引き起こした今回のハッピーセット

この出来事から得られた教訓を、必ず次回に活かしていただきたいと思います。

ハッピーセットの誕生は1979年、アメリカのカンザスシティなど一部地域でテスト販売されました。

日本でマクドナルドの「ハッピーセット」が登場したのは 1987年でした。

メニューは小さめのバーガーやチキンマックナゲットにサイドメニューとしてポテトやコーンなどとドリンクが付き、それに日本のキャラクターとコラボしたおもちゃがつくという内容でした

日本独自のキャラクター戦略(例:アンパンマン、ドラえもん、プリキュア、ポケモンなど)で大ヒットし、教育的要素のある「図鑑」や「絵本」が付くこともあり、家族層にも人気でした。

まだフリマというものが浸透しておらず、今回のように「転売ヤー」に買占めされるようなことは当然なく、子供たちがマクドナルドのバーガーを食べながら楽しく遊べる玩具が主だったのです。

ハッピーセットの販売数は2023年に続き2024年も記録更新し、2025年5月にも人気キャラクター・ちいかわとのタイアップ商品で好調な売れ行きでした。

マクドナルドのハッピーセットにおける転売問題が大きく注目されたのは、2021年の『鬼滅の刃』シール付きハッピーセットのときでした。

2021年3月、「鬼滅の刃」のキャラクターシールが特典として登場した際、マクドナルドは店頭掲示や公式アプリを通じて「大量購入お断り」「転売はご遠慮ください」と呼びかけ、異例の転売対策を実施しました。

そして2025年には、『ちいかわ』と『マインクラフト』とのコラボハッピーセットが登場しました。

2025年5月に販売されたこのコラボセットには、両作品の特典が付属。企業側も「転売目的での購入はお控えください」と呼びかけ、購入制限(お一人様4セットまで)を設けるなどの対策を講じましたが、フリマアプリでは高額転売が相次ぎ、社会的な問題として大きな話題となりました

日本における転売行為は、1980年代以降から徐々に顕著になってきました。1980〜90年代には、主にコンサートやスポーツイベントのチケットが転売されるようになり、問題視され始めました。

2000年代に入ると、Nike(ナイキ)、Supreme(シュプリーム)、adidas(アディダス)などの限定コラボ商品が次々と登場し、限定スニーカーやブランド品の転売が本格化します。若者の間では、行列に並ぶ「並び屋」や、購入を代行する「抽選代行」などが登場し、確保した商品を高額で転売する“スニーカー転売”が一種の職業と化す人々も現れました。

また、AKB商法やオタク文化の拡大により、CDや関連グッズを大量購入して転売する行為が一般化し、アイドルグッズやアニメグッズの転売も盛んに行われるようになりました。

さらに、フリマアプリの登場により、転売のハードルは一気に下がります。メルカリやラクマといったアプリの普及により、誰でも簡単に商品を転売できる「フリマアプリ時代」が到来しました。

そして、2020年頃のコロナ禍では、「マスク」や「消毒液」、さらに「Nintendo Switch」などの人気ゲーム機が転売の対象となり、大きな社会問題に発展。「転売ヤー(reseller)」という言葉も一般化し、職業的な転売ビジネスがさらに拡大していきました。

今回のポケモンカード付きハッピーセットの販売にあたり、マクドナルドはメルカリと連携し、転売対策を強化しました。発売前から注意喚起や販売制限を行い、公式アプリを活用した対応など、包括的な取り組みを開始していました。

それにもかかわらず、転売ヤーによる買い占めや高額転売が行われてしまったのです。

8日の正午すぎにメルカリを確認したところ、46件以上のハッピーセット「ポケモン」関連の出品が確認できた。ほかにも取引完了となっているものが50件以上あり、4つで1666円、5つで5999円という、高めの価格で「SOLD OUT」となっている物もあった。

引用:中日スポーツ

これまでも転売が横行していたことを踏まえ、マクドナルドとメルカリの両社は、発売前後の注意喚起や権利侵害品への対策など、さまざまな取り組みを実施しました。

マクドナルドでは店舗での販売個数制限を導入し、メルカリでは「悪質な詐欺行為や、利用規約等に抵触する可能性のある出品の削除」などの対応を行いました。

しかし、その結果としても転売行為は防ぎきれず、SNS上では「まったく効果がなかった」といった厳しい意見が多く見られました。

今回の買い占めによって、不要になったハンバーガーなどの食品が大量に廃棄されている画像を目にした方も多いのではないでしょうか。

マクドナルドが本来販売している商品――それも「食品」が大量にゴミのように捨てられている光景を見て、貴重な食料が粗末に扱われていることに、心を痛めました。

それにもかかわらず、マクドナルドは2017年に食品ロス削減への取り組みが評価され、第4回「食品産業もったいない大賞」で農林水産省 食料産業局長賞を受賞しているのです。

同社は、2005年に「メイド・フォー・ユー」システムを導入し、作り置きをやめて注文ごとに調理する方式へと転換。できたての商品を提供しながら、廃棄をできる限り減らすことを目指してきました。

そんな食品ロス対策に積極的だった企業が、今回のような食品廃棄を招く事態を引き起こしたことは、皮肉と言わざるを得ません。

マクドナルドにはもう一度、「消費者のために食品を提供する」という原点に立ち返ってほしいと強く感じました。