近年、猛暑、酷暑、炎暑と、異常な暑さが続いています。
そんな中、手軽に使えるハンディファンが増えてきましたが、それでも「使いたくない!」という意見も少なくありません。その理由とは、いったい何でしょうか?
暑い風をかき回すだけ!
ハンディファンを持っている人は、特に若い世代に多い傾向があります。例えば、10代では約70%、20代では約40%の人々が持ち歩いているというデータもあります。
理由としては、軽くてバッグにしまえる、うちわや扇子よりもスマート、手軽に使える、価格も1,000円~3,000円台と手頃だからです。
しかし一方で、使いたくない理由として「暑い風をかき回すだけ!」というデメリットが挙げられます。扇風機やクーラーとの違いは、涼しい風を届けるか、ただ空気をかき回すだけかという点です。
屋外で使うハンディファンは、外の空気をかき回すだけなので、涼しさを感じることはありません。
暑い日に使っても、ただの生ぬるい風が当たるだけで、逆に不快に感じることもあるようです。
また、30度を少し超える程度の気温であればともかく、近年のように40度近い命に危険を及ぼす暑さでは、あまり効果がないのです。
片手が塞がる!
多くの人が持っているからと、ハンディファンを買ってみたものの、使いにくさを感じることがあるようです。
その一つが「片手が塞がる」という点です。顔の汗を拭いたり、体にあてれば汗ジミ対策にもなるかと思いきや、鞄やスマホを持ったり、水分補給したりと、他のものを持つ手がなくなってしまうのです。
特に歩きながら使う場合、どこにハンディファンを置くか迷ったり、肩掛けをしても肩が凝りそうだと感じたりする人も多いようです。
そのため、「結局、扇子のほうが使いやすい」と思い、ハンディファンを使わなくなることもあるのです。
爪や髪が巻き込まれる
若い世代の中にも、ハンディファンを使わない理由があります。
それは、「爪や髪が巻き込まれること」です。例えば、満員電車で急停車した際、前の人の長い髪がファンに巻き込まれそうになったことがあるという人もいます。
幸いにも髪が切れることはなかったものの、その恐ろしさを実感したという意見が多いです。
また、顔に風を当てるため、コンタクトレンズが乾いてしまうこともあります。ドライアイの人にとっては、ただでさえ辛い状況で、これ以上の不快感は耐えられません。
充電残量が気になる
ハンディファンには充電式と電池式がありますが、充電式の場合、満充電(約3.5時間)で強モードだと約2時間、リズムモードでは最長12時間連続で使えます。
しかし、35度を超える暑さの中で強モードを使うことが多いと、2時間しか持たないのは心もとないです。
そのため、モバイルバッテリーを別に持ち歩く必要が出てきますが、さらにハンディファン用のバッテリーを持ち歩くのは非常に手間と感じる人が多いのです。
落とすと危険!
2022年までの5年間で、ハンディファンによる事故が45件報告されています
主な原因は、リチウムイオンバッテリーの損傷で、バッテリー内部でショートが発生し、発煙、発火、さらには破裂に至るケースです。
バッグから取り出す際に片手で持っていて落としてしまうなどの事故が多発しています。
顔の近くで使用している場合、発火や爆発が起きるリスクを考えると非常に危険です。
また、長時間直射日光が当たる場所に置いておくと、発火や爆発の可能性もあります。
以上のような理由から、ハンディファンを使いたくない人もいるかもしれませんが、いかがでしょうか?便利なものですから、安全に使いたいものです。