『白線流し』は、1996年1月にフジテレビで放送されたテレビドラマで、長野県松本市を舞台に、男女7人の青春を描いた物語です。
平均視聴率は11.2%で、放送後には続編も制作され、1997年、1999年、2001年、2003年、2005年と放送が続きました。
今回は、『白線流し』のキャストたちの現在の様子や、次回作があるのかどうかについて調べました。
白線流しのキャスト達の現在
白線流しの7人の主要キャストは今どうしてるのか。俳優を続けている方、新しい道に進んだ方、様々です。
大河内 渉(おおこうち わたる):長瀬智也
長瀬智也さんは、TOKIOの最年少メンバーとしてボーカルとギターを担当し、自ら作詞・作曲・編曲も手がけてきました。2015年には、その音楽的才能が桑田佳祐さんから高く評価されるなど、注目を集めました。また、数々のドラマや舞台でも活躍しています。
2021年にはジャニーズ事務所を退所し、TOKIOを脱退。
その後、2023年2月には、幼なじみが手がけるアパレルブランドの14周年を記念したライブに「KODE TALKERS」として出演し、同名のバンドを結成。現在は、楽曲の作詞・作曲・編曲も自身で手がけるなど、音楽活動を続けています。
七倉園子:酒井美紀
酒井美紀さんは、福祉活動を通じて知り合った大学病院勤務の医師と2008年10月に結婚し、2010年3月に長男を出産しました。
2019年には女優業の傍ら、私立大学に進学。
2020年には、不二家のペコちゃん70周年アンバサダーを務めたことがきっかけとなり、2021年3月24日付で同社の社外取締役に就任しました。
さらに、2023年3月18日には、東洋英和女学院大学大学院 国際協力研究科の修士課程を修了するなど、幅広い分野での活動を続けています。
飯野(富山) まどか:京野ことみ
京野ことみさんは、現在も女優として活動を続けています。
『白線流し』と並ぶ代表作となったドラマ『ショムニ』では、1998年から2013年まで塚原佐和子役として出演していました。
2008年5月には、1歳年上の舞台スタッフと結婚されています。お子さんはいないようです。
長谷部 優介(はせべ ゆうすけ):柏原崇
柏原崇さんは、2003年にテレビドラマの収録中、頸肩腕症候群を発症し、第2話で途中降板。その後は病気療養に入りました。
2004年6月7日には、女優の畑野ひろ子さんと入籍しましたが、2006年2月に離婚しています。
その後、ドラマで共演した内田有紀さんと長らく交際を続け、最終的には俳優業を引退し、彼女のマネージャーに転身。現在は裏方として活動しており、表舞台には一切姿を見せていません。
橘 冬美(たちばな ふゆみ): 馬渕英俚可
2006年1月、芸名を本名の「馬渕英里何」から「馬渕英俚可」に改名した馬渕さんは、現在も朝ドラや連続ドラマ、映画、舞台などに出演し、俳優としての活動を続けています。
現在は独身ですが、結婚願望はあるとのことで、今後の可能性も考えられますね。
富山 慎司(とみやま しんじ):中村竜
現在はプロサーファーとしても活動している中村竜さんは、2000年に俳優業を続けながらサーフィンのプロテストに合格しました。実兄とともに手作りの和風家具ショップをプロデュースしたり、2006年5月には自身が世界各地で撮影した写真による写真展を開催したりと、多岐にわたる活動を行っています。
私生活では、2006年1月23日にモデルの田熊ゆいさんと入籍し、2007年には長男が、2013年2月18日には次男が誕生しています。。
汐田 茅乃(しおた かやの):遊井亮子
遊井亮子さんの出身地は、『白線流し』の舞台となった長野県です。現在も多くのドラマに助演女優として出演し、精力的に活動を続けています。
私生活では、2020年に番組ディレクターの浦川瞬さんと結婚しましたが、2023年に離婚されています。
白線流しの次回作はいつ放送?
『白線流し』は、1996年1月から3月まで連続ドラマとして放送され、その翌年に続編が制作されました。その後も2年おきに、1999年、2001年、2003年、2005年と続編が放送されてきました。
こうして振り返ると、2020年代に入り、2026年は放送開始からちょうど30年の節目を迎えることになります。ファンとしては、次回の続編に期待が高まりますね。。
2007年に続編が出なかった理由
2年おきに続編が制作されていたにもかかわらず、2007年に放送がなかったことについては、いくつかの理由が憶測されています。
主要キャストが揃わない
主要キャスト7人が揃わない可能性がありました。
長谷部優介役の柏原崇さんが2003年に病気療養に入っていたため、2時間の続編で主要キャストとして出演できるかどうかが問題となったと考えられます。
視聴率の低下も原因?
1997年 白線流し 19の春 19.3%
1999年 白線流し 二十歳の風 14.4%
2001年 白線流し 旅立ちの詩 17.1%
2003年 白線流し 〜二十五歳 16.0%
2005年 白線流し 〜夢見る頃を過ぎても 14.5%
見ての通り、最初の続編は本放送の平均視聴率を大きく上回り19%を超えたが、回を重ねるごとに落ちています。2005年以降は続編がなかったのは、視聴率の低下も考えられます。
25歳を過ぎて、単調な続編にしかならない
2007年には登場人物が29歳になる設定であり、これまで描かれてきた大学入学や卒業、就職といった人生の節目となるイベントが少なくなるため、若者7人の青春群像劇という内容に合わないストーリーになる可能性が高いと考えられます。
30年後を描く可能性
2026年は本放送から30年の節目にあたります。キャストたちも40歳近くの大人になっているため、青春群像劇ではなくても、大人になった7人の新たな姿を描くことができるのではないか、という予想もあります
キャスト、スタッフ、脚本、演出、プロデューサーの続投はあるのか?
続編が作られるとなると、キャストは続投?スタッフや脚本、演出、プロデューサーはどうなるのかも気になりますね。
キャストは揃うの?
主要キャスト7人には全員揃ってほしい所ですが、今はマネージャーになった柏原崇さんの出演は難しいかもしれません。
脚本
脚本家の信本敬子さんは脚本家を続けていますが、近年はドラマの脚本は書いていないようです。
原田祐樹さんは白線流しで1995年のフジテレビヤングシナリオ大賞を受賞、今もドラマの脚本家です。
演出
演出の木村達昭さんはその後もフジテレビで「あすなろ白書」や「ラブジェネレーション」等を手掛けています。続投しそうです。
プロデューサーはどうなる
また、プロデューサーの本間欧彦(ほんま おうひこ)さんは、現在北海道文化放送の常務取締役を務めています。
関本広文さんは、今もプロデューサーとして活躍中です。
スタッフは現在のメンバーに変わる可能性が高く、脚本は原田さんが続投しそうです。演出についても当時とは異なるものになるでしょう。プロデューサーは関本さんが引き続き担当してくれそうです。
当時とまったく同じというわけにはいかないようですね。
フジテレビ社内の問題で続編が作れないのか?
2023年に起きたフジテレビの問題により、続編が制作できない可能性も考えられます。
特に、長瀬さんが元ジャニーズ所属であることも影響しているのではないかと考えられます。
本間欧彦プロデューサーが北海道にいるのはなぜ?
プロデューサーを務めた本間欧彦さんは札幌出身です。東京ではなく故郷に戻って仕事がしたいという希望もあったと予測出来ます。
本間欧彦さんが北海道にもどらなければいけなかった理由
2003年に自信が演出した「スチュワーデス刑事」シリーズで主演を務めた財前直見さんと再婚していますが、2012年8月に離婚しています。東京にいなくてもよくなったと考えられます。
白線流しのロケ地の現在
『白線流し』のロケ地は長野県松本市です。登場人物6人が通っていた高校は「松本北高校」という架空の学校ですが、実際のロケでは松商学園高等学校の校舎が使用されました。
松本市は観光地としても知られており、現在も多くの観光客が訪れています。また、7人が「白線流し」を行った川は薄川(すすきがわ)で、これは信濃川水系の一級河川で松本市を流れています。
ただし、この「白線流し」は松本市の風習ではなく、実際にこの行事が行われているのは岐阜県高山市にある岐阜県立斐太(ひだ)高等学校です。
斐太高校では、卒業式のあとに『白線流し』が行われます。男子生徒の制帽に使われていた白線と、女子生徒のセーラー服のネクタイを1本に結び、永遠の友情を誓いながら、早春の川面に流すという伝統的な儀式です。
斐太高校は、139年の歴史を誇る伝統ある学校です
白線流しが再放送出来ない理由
白線流しは続編を含め、今まで再放送されていません、理由はいくつかありますが、主なものは以下のような理由からです。
音楽著作権の問題
ドラマなどで使われている挿入歌に海外の曲が使われていたり、昔の契約が「テレビで放送することだけ」になっていた場合は、再放送やネット配信をする時に、もう一度その音楽を使っていいか許可を取る必要があります。
1990年代のドラマでは、音楽を使うための契約が、今ほどしっかり決められていなかったことも、関係しています。
出演者に関わる問題
主要キャストの一人が芸能界を引退している、あるいは不祥事に関わったことが、再放送や続編制作の妨げになることがあります。
ただし、『白線流し』に関しては、大きな不祥事を起こしたメインキャストは少ないため、これが主な理由とは限りません。
とはいえ、柏原崇さんは現在マネージャー業に専念しており、表舞台には一切出ていないため、出演は難しいと思われます。
長編構成と続編の多さ
『白線流し』は、連続ドラマの本編に加えて、1997年から2005年にかけて複数のスペシャルドラマが制作されており、全体の構成が長く、内容も複雑になっています。
- 全シリーズを通して再放送するには、放送時間や枠の確保といった調整が必要になります。
- また、一部のシリーズだけを放送しても物語が完結しないため、再放送としては扱いづらいという面もあります。
視聴率・再放送の収益性の問題
地上波で再放送するには、視聴率がある程度見込める作品が優先される傾向があります。
- 視聴率が読みにくい90年代青春ドラマは、局として冒険しづらい。
- 一方で、配信プラットフォームでの需要が高まれば、将来的に配信が実現する可能性はあります。
放送権・制作会社の問題
フジテレビと一緒にドラマを作った会社との契約の関係で、再放送やネット配信のための手続きがむずかしくなっていることも考えられます。
白線流しをまた見たい!方法はあるの?
以上の理由から白線流しは再放送が難しいのですが、また見たい!という人のために見る方法はあります。
- DVD化:一部シリーズはDVDとして発売されています。
- 配信:地上波での再放送は少ないものの、過去に一部配信サービスで限定的に配信されたことがあります。
放送から20年近くが経った今でも、『白線流し』のキャストたちは実際に「同窓会」を開いています。ファンとしては、ドラマの中でも同窓会のような再会シーンが見られることを期待してしまいますよね。
節目となる2026年には、何か動きがあるのか注目したいところです。