花火大会を有料席で見るメリットって? 

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コロナ禍が明け、昨年度からは全国各地で花火大会が再び開催されるようになりました。

その開催を待ち望んでいたかのように、多くの観覧客が会場に押し寄せ、大混雑となっています。

こうした状況を受けて、新たに有料席を設ける花火大会も増えてきました。


では、その有料席の相場はどのくらいなのか?本当にメリットはあるのか?
この記事では、そんな疑問についてまとめてみました。

一般観覧席であれば、基本的に無料で花火を楽しむことができますが、せっかくなら有料席も気になりますよね。
一体、どれくらいが相場なのでしょうか。

2025年に国内で夏季に開催される主要な花火大会106件のうち、およそ8割にあたる83大会で、観覧エリアに「有料席」が導入されています。

そのうち、半数を超える42大会では、有料席の価格が値上げされています。価格を据え置いた大会は36件、今回から新たに有料席を導入したのは5件。

また、残りの23大会では中止や無料化などにより、有料席は設けられていません。

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一般席(最も安い席)は5,227円から。

テーブル席、ソファ席、グランピングシート席など、多様な種類の有料席があり、最も高額なものでは36,193円となっています。

大阪で開催された「水都くらわんか花火大会」では、エアコンやソファを完備した専用コンテナ付きのVIP席が、なんと3,000,000円で提供されました。

また、「2025 松江水郷祭湖上花火大会」(島根県松江市、8月2日~3日開催)では、定員4名の「VIPテーブル席」が120,000円で販売されました。

ただし、こうした超高額席は例外であり、大多数の大会におけるプレミアム席の相場は30,000円〜40,000万円程度となっています(2025年の平均は約36,000円)。

有料席を取るメリットはいくつかありますが、主な理由は以下のようなものです。

大会によっては、昼間の暑い時間帯からシートを敷いて、開始時間まで何時間も待機しなければならないこともありますが、有料席であれば、到着してすぐに花火を観覧することが可能です

打ち上げ場所から適度な距離にあり、クライマックスのナイアガラなども含め、絶好のロケーションで花火を鑑賞できます。

自分たちで場所を確保する場合は、場所取り用のシートや座るための椅子、場合によってはテーブルなどを持参する必要がありますが、有料席であれば、あらかじめそれらが用意されています

一般席と比べて、ゆったりとしたスペースで花火を楽しめます。また、専用トイレや飲食ブースが設置されている場合もあります。大混雑のトイレに並ぶこともなくなります。

他、音響設備が整っている、夜のイベントなので治安がいいところにある、等のメリットも挙げられます。

有料席のメリットを紹介しましたが、正直、料金は安いとは言えません。でも快適に花火を鑑賞したい、というならこんな方法もあります。

花火大会が海上や湖上で開催される場合、海や湖の上から花火を観覧することも可能です。

旅行会社や現地の観光船のホームページを調べると、花火大会を船上から楽しめる観覧ツアーが見つかります。

船上からの観覧となるため、有料席と同様に場所取りの必要がなく、トイレも混雑せず、飲食も船内で楽しめます。

諏訪湖花火大会では、近隣のビルの屋上を貸し切り、そこから花火を観覧するというツアーも実施されていました。屋上からでも十分にきれいに見えますし、トイレの混雑もなく、飲食もゆったり楽しめます。

花火大会の会場近くに自宅や友人・知人の家がある場合、ベランダから花火を見せてもらったことがあるという人もいるでしょう。

こうしたロケーションを活用し、旅行会社が商品化している例もあります。

旅行会社のホームページやパンフレットをチェックしてみましょう。

多くの花火大会で有料席が設けられている現在、「花火大会=大混雑」「場所取りに長時間かかる」といった状況は、徐々に少なくなってきています。

これからは、自分の予算に合わせて、快適に花火を楽しむ時代です。